ジャバラとは?

蛇腹と書いて、ジャバラと読む。岩波書店の広辞苑によると以下の説明がなされている。

じゃばら【蛇腹】

  1. 蛇の腹のような伸縮する形状、またその模様。
  2. カメラの暗箱の一部で、自由に伸縮させてピントを合わせるためのもの。
  3. アコーディオンや提灯(ちようちん)などの伸縮する部分。
  4. ブレードの一。縁飾り・セーラー服の襟などに用いる、波形のもの。
  5. 軒・壁などを帯状に取り巻く突出した装飾。
  6. 「蛇腹伏せ」の略。
  7. 「蛇腹糸」の略。
  8. 「蛇腹切り」の略。

動物の蛇が、腹部の伸縮構造を利用して移動するため、伸縮性の有るものを広くジャバラという。また、その模様もジャバラと呼ばれる。伸縮性というのが、どうやら、ジャバラのキーワードのようだ。


ちなみに、「邪を祓う」という意味で名づけられた、香酸柑橘類、北山じゃばらというみかんの一種も有る。和歌山県北山村から三重県熊野市にかけての原産。


伸縮性がジャバラの要素!

人類は、直立二足歩行と火を道具として使うことで、他の動物との決定的な違いを生み出し、万物の霊長として君臨してきた。全ての資源を、自らの心身の活動に役立ててきた。つまり、様々な道具を作りだし使用しながら、衣類、食料、住居を確保し種(人口)を増やしていくことも出来た。

ジャバラという伸縮機能を持った道具を、人はどのように利用してきたのかを省みながら、ジャバラの意義の変遷や今後の広がりを考えてみたいと思う。

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